今回は「預り金」についてです。

1.預り金の概要

給料明細を見ると「控除項目」というのがあるかと思います。
税金や社会保険料などが、これに該当します

これは、本来は個人で支払うべきものなのですが、
個人に任せてしまうと支払うのを忘れてしまったり、
また、あえて支払わない人も出てきてしまいます。

そうしますと、徴収する側としてはとても都合が悪い。
では、どうしましょうか。

会社で全員分納めて下さい

これが一番手っ取り早いのです。
従業員さんの税金や保険料を給料から差し引いて、
そのお金を税務署や社会保険事務所に払ってくれれば、
取りっぱぐれることもなくなります。

会社は、給料から控除した金額(俗に言う天引きです)を納める訳ですが、
納める日は給料日より後になりますので、
一時的にそのお金を持っていることになります。

しかし、これは従業員の税金や社会保険料を

従業員に代わって持っているだけ

です。
すなわち、「預かっている」ということになります。

このように、ちょっとの間だけお金を預かる場合、
「預り金勘定(負債)」を認識します。

預り金は、将来、従業員に代わって払わないと
いけませんので、負債になります。

給料の際に頻出する勘定科目になりますが、
たまに得意先からのお金を預かったりする場合もあります。
とにかく、お金をちょっとの間だけ預かる場合は「預り金」と覚えましょう。

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・ポイント

預り金とは「ちょっとの間だけ預かっているお金」!

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2.預り金の極意

普通にお金を預かった場合には、「現金/預り金」の仕訳でOKです。
そのままですね。

ちょっと捻りを加えられるのが、給料の支給時です。
ここはしっかりと確認しましょう。

例)給料10,000を税金1,000、社会保険料800を控除して現金で支払った。

(給料)10,000 (預り税金)1,000
          (預り保険料)1,000
           (現金)8,000

預り税金と預り保険料を同じ「預り金」としてもOKです。
問題文の指示があれば、それに従いましょう。

仕訳の順番としては、

(1)借方:給料10,000 貸方:預り税金1,000、預り保険料1,000
(2)差額、貸方:現金8,000

まずは、わかるものから配置して、最後に貸借差額を取ればOKです。
貸借一致の確認もお忘れなく!

また、預り金の処理は、立替金を決済する時に似ています。
お時間のある時に立替金の記事も、確認して下さい!

3.おわりに

今回は「預り金」について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。
預り金は給料関係のところですので、何となくイメージし易かったのかなと思います。

給料が額面と手取りとで違う理由もわかってもらえたかと思います。
こうやって、日常の生活に落とし込んでいくと、簿記は楽しくなります。
ぜひ、あなたも簿記を日常生活に落とし込んで考えるようにして下さい!