仕訳をする場合には、「右と左に分けて」書いていきます。
このうち、左を「借方」右を「貸方」と呼んでいきます。

「貸借」という言葉が一般的にありますから、ついつい左を貸方、
右を借方と覚えてしまいがちですが、逆ですので注意して下さいね。
ここに、簿記界において「必殺の覚え方」というものがありますので紹介しましょう。

・借方(左側)
 借方(かりかた)の「り」の字が左に向かって跳ねていますので、左が借方。

・貸方(右側)
 貸方(かしかた)の「し」の字が右に向かって跳ねていますので、右が借方

結構くだらないのですが、これがかなり覚えやすいです。
覚えにくいよって方はぜひともこちらの方法で覚えてみて下さいね。

さて、大事なのはここからです。

以前お話した5大要素ですが、5大要素には各々で「元にあるべき位置」があります。

ようは、ホームポジション(以下、「HP」とします)です。
これが仕訳を行う際のキモとなりますので、しっかり覚えましょう。

①HPが借方

資産・費用

②HPが貸方

負債・資本・収益

さて、このHPですが、
「増えた場合はHP、減った場合はHPと逆側」
に書いていくことになります。具体的には、

①HPが借方(資産・費用)    ②HPが貸方(負債・資本・収益)
   借方     貸方               借方   貸方
   増加     減少              減少    増加

以上のようになります。HPさえ覚えておけば、これは大丈夫だと思います。

例1)
資産・負債ともに100増加した。

(資産)100  (負債)100

資産の増加は借方、負債の増加は貸方ですね。

例2)
負債・資産ともに150減少した。

(負債)150  (資産)150

負債の減少は借方、資産の減少は貸方ですね。

例3)
収益100の発生(増加)により資産が増加した。

(資産)100  (収益)100

資産の増加は借方、収益の増加は貸方ですね。
なお、収益の場合、増加ではなく発生と呼ぶのが一般的です。

例4)
費用300の発生(増加)により、負債が増加した。

(費用)300  (負債)300

費用の発生は借方、負債の増加は貸方ですね。
なお、費用についても、増加ではなく、発生と呼ぶのが一般的です。

例5)
資産・資本ともに30増加した。

(資産)30  (資本)30

資産の増加は借方、資本の増加は貸方ですね。

なお、基本的な取引は次のようになります。

■資産増

収益増、負債増、資産減

資本増、費用減もあるのですが、メインはこの3つです。

■負債増

費用増、資産増、負債減

収益減もあるのですが、メインはこの3つです。

■資本増

資産増

負債減もあるのですが、メインは資産増です。

■費用増

資産減、負債増

■収益増

資産増、負債減