今回は「伝票会計」についてです。

1.伝票会計の概要

通常の仕訳は、仕訳帳というものに書いていきます。
しかし、現金などは取引が多いため、いちいち仕訳するのが面倒になります。
取引が多くなればなるほど、ミスの可能性も高くなります。

そこで、多く登場する項目は仕訳しなくてもいいようにしよう、
ということで生まれたのが「伝票(でんぴょう)」です。

伝票は仕訳を簡略的に行うことができ、実務ではほとんどこの伝票で仕訳を行います。
なお、伝票を書くことを「伝票を切る」又は「起票(きひょう)」と言います。

日商3級で学習する伝票には、

「入金伝票、出金伝票、振替伝票、売上伝票、仕入伝票」

の5つがあります。
どれも期中によく発生する項目です。

この5つの伝票を使った制度を「5伝票制」といい、
「入金、出金、振替」の3つのみを使用する制度を「3伝票制」といいます。

今回は、3伝票制について確認していきます。

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・伝票制度

「入金伝票、出金伝票、振替伝票」→ 3伝票制
「入金伝票、出金伝票、振替伝票、売上伝票、仕入伝票」→ 5伝票制

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2.入出金伝票

入出金伝票は読んで字の如く「お金が出入りした時」に伝票を切ります。
ここで注意して欲しいのは、「当座預金」ではなく「現金」の入出金になります
間違える方が結構いらっしゃいますので、注意して下さい。

入出金伝票は次のように切ります。

例1)入金伝票の起票
売掛金1,000を現金で受け取った。

(入金伝票)
売掛金 1,000

例2)出金伝票の起票
買掛金800を現金で支払った。

(出金伝票)
買掛金 800

ポイントは、「相手勘定科目のみ記入」することです。
なぜならば、入金又は出金の時点で借方現金又は貸方現金が確定しています。
ですので、そこについては書く必要がないんですね。

また、伝票から取引を推測する問題もよく出題されます。
こちらもやっておきましょう。

例3)入金伝票→仕訳

(入金伝票)
受取利息 150

―仕訳―
(現金)150 (受取利息)150

例4)出金伝票→仕訳

(出金伝票)
保険料 300

―仕訳―
(支払保険料)300 (現金)300

仕訳→伝票、伝票→仕訳、どちらもできるようにしましょう。
ポイントは、「何の伝票を切ったのか?」です。

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入金伝票 → 借方現金
出金伝票 → 貸方現金

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3.振替伝票

次に振替伝票を確認します。
振替伝票を一言で言いますと、「普通の仕訳」です。

3伝票制の場合、現金の入出金があれば入金伝票か出金伝票を切ります。
そして、現金以外の取引は全てこの振替伝票となります。

振替伝票は入出金伝票のように、借方又は貸方が確定しません。
したがって、借方も貸方も書かなければいけません。
ということは、

普通に仕訳すればOK

ということになります。
簡単でいいですね。

例1)振替伝票の起票
商品3,000を仕入れ、代金は掛とした。

(振替伝票)
(仕入)3,000 (買掛金)3,000

例2)振替伝票→仕訳

(振替伝票)
(受取手形)2,800 (売掛金)2,800

―仕訳―
(受取手形)2,800 (売掛金)2,800

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振替伝票 → 普通の仕訳と同じ

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4.おわりに

今回は「伝票会計」について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。
実務でも必ずと言っていいほど使う項目ですので、しっかり覚えましょう。

今回もお疲れ様でした^^