こんにちは、KENです。
今回は「決算整理の概要」についてです。
1.決算整理の概要
会計期間を大きく分けますと、次のようになります。
・期首
・期中
・期末(決算)
期首については、「開始仕訳」というものをします。
前期から繰り越されてきたものを処理します。
期中は、今まで見てきた通常の仕訳をします。
そして、期末ですが、まずは前回やりました前T/Bを作成します。
ここで、期首・期中に間違いがないかを確認します。
間違いがないことを確認しましたら、いよいよ決算に入ります。
決算では、「決算整理仕訳」というものを行います。
決算整理仕訳は、
当期の損益を確定するための仕訳
になります。
会計期間は通常1年間です。そして、会社は、会計期間ごとに決算を行います。
決算では、B/S・P/Lを作成します。
ここで、B/SとP/Lの定義を確認してみましょう。
・B/S
資産・負債・資本を表示する報告書で、
会計期間の末日の財政状態を把握するもの
・P/L
収益から費用を差し引いた金額を利益として表示する報告書で、
会計期間(通常1年)の経営成績を把握するもの
つまり、
「B/S=財政状態」
「P/L=経営成績」
を表すものになります。
この財政状態と経営成績を表すためには、
その会計期間分のものだけを抽出する必要があります。
この、会計期間分のものだけを抽出する作業が決算であり、
このために行う仕訳のことを「決算整理仕訳」と呼びます。
決算整理仕訳を行うことで、当期の損益が確定します。
そして、当期の損益にならなかったものは、B/Sに計上され、翌期に繰り越されます。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
・決算整理とは
その会計期間分のものだけを抽出するために行う修正作業
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
決算までは、何も考えずに仕訳をすればOKです。
そして、決算でまとめて修正を行いましょう。
決算整理仕訳が、簿記のキモになります。
次回から、1つずつ決算整理を確認していきますね。
ここからが本番です!
2.おわりに
今回は「決算整理の概要」について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。
決算整理こそ、簿記の核心と言っても過言ではありません。
ここまで順調でも、ここで挫折してしまう方も多くいます。
乗り遅れないようにして下さいね!