よくある論争なのですが、公認会計士と税理士どちらが良いか。
今回はそのテーマについてお話していきます。

そもそもこれらの試験は、仕組みが違います。

■公認会計士試験の仕組み

短答式、論文式に合格して3年間の実務経験後、
終了考査に合格することで公認会計士となります。

試験科目は、

・必修
財務会計論・管理会計論・監査論・企業法・租税法

・選択(いずれか1つ)
経済学・経営学・民法・統計学

となっており、選択科目は論文式試験のみとなっています。
論文式試験は科目合格もありますが、基本は一括合格です。
上位○%に入れば、合格というのがセオリーですね。

一括で合格しなければならないため、全てを網羅的に学習する
必要があります。
そうしますと、働きながらの合格はほとんど見込めません。

■税理士試験の仕組み

必修2科目、選択必修1科目、その他2科目の計5科目に合格し、
2年間の実務経験を積むことで税理士となります。
なお、実務経験は合格前後を問いません。
合格前に2年以上の経験があれば、合格後即税理士となることができます。

税理士試験の詳しい内容は、以下の記事に譲ります。

税理士試験の概要と合格し易い科目選びの秘訣

税理士試験は科目合格制を採用しており、また合格済科目は
永久に有効であることから、1科目ずつコツコツ集めていくことができます。
ここが公認会計士試験との大きな差ですね。

働きながら受験されている方が圧倒的に多い試験となっています。

■難易度

公認会計士試験と税理士試験では仕組みが違いますので、
難易度を直接比較することができません

しかし、税理士試験の簿記論と財務諸表論は公認会計士試験とかぶり、
かつ、簿記論と財務諸表論に合格すると公認会計士試験の短答式のうち、
財務会計論を免除されることから公認会計士受験生が多く受験しています。

この合格率がわかれば、ある程度、難易度の比較ができると思います。
簿記論・財務諸表論に合格して、公認会計士試験に不合格、
または、公認会計士試験に合格して簿記論・財務諸表論に不合格。
この比率を出すことができれば良いのですが、実際には把握できません。

ただ、何人かの公認会計士に聞いてみたところ、簿記論・財務諸表論を
受験した人のうち両方合格したという人は1人しかいませんでした。
あとの方は、いずれか一方合格又は両方不合格でした。

もちろん、公認会計士の試験後に税理士試験が行われますので、
その時点でモチベーションはかなり下がっていたと思います。
また、出題の傾向も異なりますので、対策無では厳しいでしょう。

そういった点を踏まえますと、公認会計士試験の財務会計論と
税理士試験の簿記論・財務諸表論は同じ位のレベルなのでは?と思います。

なお、どちらの試験も相対評価ですので、問題の難易度自体は関係がありません。
どちらが合格し易いかという観点で見て、同じ位のレベルなのかなと考えられます。

しかし、税理士試験組は基本的には1科目か2科目しか受験しません。
それに対して公認会計士試験組は6科目も勉強している訳ですので、
6科目勉強しながら1科目か2科目しか勉強していない方と同じようなレベル
になるというのは、すごい話だとは思いますね。

そういった意味では、公認会計士試験組の方が凄いのかなと思います。
(もちろん、合格者限定です)

ちょっと長くなりましたので、続きます。

公認会計士と税理士どちらが上か2
公認会計士と税理士どちらが上か3