今回は「引出金の決算整理」についてです。

1.引出金の概要

引出金(ひきだしきん)という勘定を覚えていらっしゃいますでしょうか。
引出金は、店主がお店のお金を個人的に使ったり預けたりした場合に使用する勘定です。

店主がお店のお金を個人的に異動させた場合、本来であれば元入金の増減になります。
しかし、元入金(=資本金)というのは「維持すべき最低資本」として定義されています。
これを期中にコロコロと変えるのはあまりよろしくないですよね。

※なお、3級で学習する個人商店とは違い、一般の会社では、資本金を増減させる場合、
「増資(ぞうし)」「減資(げんし)」といい、簡単に増減させることはできません。

そこで、期中に店主が個人的に使用したものは「引出金」勘定を使用して経理しました。
引出金勘定は「とりあえず」の勘定科目です。

期末に引出金が残っていた場合には、「とりあえず」の勘定が翌期に繰り越されてしま
うことになります。これを回避するために、決算整理を行います。

決算整理の際は、「とりあえず」を本来の仕訳に戻す仕訳を行います。
つまり、資本金勘定を増減させることになります。

なお、実務では「店主勘定」とか「事業主勘定」といったものを使用することがあります。
どちらも、意味は引出金と全く同じです。

2.引出金の決算整理

例)
決算にあたり、引出金1,000(借方残)につき決算整理を行う。

(資本金)1,000  (引出金)1,000

引出金が借方に1,000ありますので、これを全てひっくり返します。
そして、相手勘定には資本金を使用して終了となります。

3.おわりに

今回は「引出金の決算整理」について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。
引出金は基本的に3級でしか使用しない勘定です。
あまり重要ではないですが、試験に出ることもありますので、覚えておいて下さいね。