こんにちは、KENです。

今回は「仮払金の決算整理」についてです。

1.仮払金の概要

仮払金、覚えていらっしゃいますでしょうか。
出張に行くときなどに、とりあえず渡しておくようなお金のことです。

仮払金は「とりあえず」勘定ですので、決算では適正な科目に振替える必要があります。
この点は、現金過不足の考え方と同じですね。

仮払金を決算で計上して良いとすると、

・利益が少ない→費用を減らしたい→費用を仮払金に振替え

こういった利益操作を行うことができてしまいます。
それを排除するためにも、とりあえず勘定である仮払金は正しい勘定に振り替えをします。

実務では、旅費等の仮払いでよく出てきます。
この場合の処理を確認しておきましょう。

■出張旅費見合いとして10,000を仮払い

・出張完了
仮払金の精算を行い、旅費交通費等の勘定に振替え

・出張中
仮払金を「立替金」に振替え

ということで、「何の用途で仮払いをしたか?」をしっかりと確認しましょう。
出張旅費見合いであれば、旅費の「立替え」ですね。
そして、出張が終わっていれば旅費交通費等に振り替えればOKとなります。

実務では、とりあえず払っておいた場合に仮払金を使うことが多いです。
この場合、「立替え」であったり「前払い」であったりすることがほとんどです。
取引の内容を見て判断しましょう。

2.仮払金の決算整理

例)
決算にあたり、仮払金の決算整理を行う。
仮払金の内容は次の通りである。

・出張旅費の仮払い 3,000
なお、当該出張に係る費用は、旅費2,500、交際費300であった。

・備品購入の手付金10,000
なお、当該備品の引き渡しは決算日現在未了である。

(旅費)2,500  (仮払金)3,000
(交際費)300
(未収金)200

出張が完了しているため、仮払金の精算を行います。
仮払金との過不足があった場合には、未収金・未払金で処理を行います。

(前払金)10,000  (仮払金)10,000

備品の引き渡しを受けていないため、借方は備品ではありません。
このケースでは、先に払っておいたお金となりますので、前払金として処理を行います。

3.おわりに

今回は「仮払金の決算整理」について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。
仮払金の決算整理は、試験上はほとんど出ませんが実務上は頻出項目です。
実務に活かせる項目ですので、しっかりと覚えておいて下さいね。