簿記の上達方法はなんといっても「問題を解くこと」です。
問題を解いた分だけ理解度も上がりますので、ぜひ解いて下さいね。
ただし、闇雲に解くのではなく、

内容を理解してから解く

ことを忘れないで下さい。
ですので、内容を理解していない場合には、前回の記事を確認してから解いて下さいね。

~問題~

決算にあたり、下記の債権を対象に2%の貸倒引当金を設定する。
なお、前期から繰り越された貸倒引当金は1,300であり、900が前T/Bに残っている。

受取手形:10,000
売掛金:38,000

~解答~

決算にあたり、下記の債権を対象に2%の貸倒引当金を設定する。
なお、前期から繰り越された貸倒引当金は1,300であり、900が前T/Bに残っている。

受取手形:10,000
売掛金:38,000

(貸倒引当金繰入)60  (貸倒引当金)60

設定対象は受取手形と売掛金ですので、合計額48,000を対象に設定します。
設定率は2%ですので、48,000×2%=960が繰入額となります。

そして、前T/Bの貸倒引当金は900ですので、960と900の差額である60を繰入れます。
この際、前期末に設定した1,300は使用しません。
あくまで、前T/Bに残っている貸倒引当金を使用します。

貸倒引当金の使用については、次回確認しますので、
とりあえず今は、「前T/Bの残高を使う」ということを覚えておいて下さい。