今回は「当座預金」についてです。
はりきっていきましょう!

1.当座預金の極意

当座預金は小切手を振出すことができる銀行口座です。
普通、銀行からお金をおろす場合はキャッシュ・カード等で自分でおろしますよね。
しかし、当座預金の場合には、小切手を使って「他人も」おろすことができるのです

簿記では、

小切手を振出す=当座預金の減少

という処理をしていきます。
これは、小切手を渡したということは、
「その金額を勝手におろしていいですよ」ってことだからです。

当座預金についてはこれだけ覚えておけば大丈夫です!

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
・ポイント

小切手を振出したら、当座預金の減少!

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

2.一勘定制と二勘定制

当座預金がマイナス残高となってもいいような契約を

当座借越(とうざかりこし)契約

といいます。
当座借越契約が締結されている場合、限度額までは銀行が貸付を行います。
そうすることで、小切手が不渡りになることを防ぐことができます。

当座借越が発生した場合の仕訳には2パターンあります。

(1)一勘定制

「当座」勘定のみを使用する方法です。
つまり、当座預金の残高がマイナスになったとしても、無視して当座勘定を使っていきます。

(2)二勘定制

高がプラスの場合は「当座預金」勘定、
残高がマイナスの場合は「当座借越」勘定を使用する方法です。
この方法では、当座預金の残高はゼロがミニマムです。

マイナスになった場合には、当座預金勘定ではなく当座借越勘定を使用することになります。

両者の違いを例題とともに見ていきましょう。

例題1)

A商店は商品1,500を仕入れ、代金は同額の小切手を振り出した。
なお、A商店の当座預金残高は1,000であり、1,000の当座借越契約を締結している。

・一勘定制

(仕入)1,500 (当座)1,500

・二勘定制

(仕入)1,500 (当座預金)1,000
         (当座借越)500

一勘定制の場合には、当座預金の残高を気にする必要はありません
増加も減少も全て当座勘定でOKです。

二勘定制の場合には、当座預金の残高を気にしなければなりません
先にも言いましたが、ミニマムはあくまでゼロです。
ゼロを下回った場合には、当座借越として処理しなければなりません。

なお、例題1の後に入金があった場合は次のように処理します。

例題2)
A商店は商品800を売上げ、
代金は小切手で受け取り直ちに当座預金に預け入れた。

・一勘定制度

(当座)800 (売上)800

・二勘定制

(当座借越)500  (売上)800
(当座預金)300

一勘定制の方はいいですね。そのままです。
問題は二勘定制の方です。

二勘定制は例題1の時点で次のようになっています。

当座預金:ゼロ
当座借越:500

ここで800の入金がありました。
そうしますと、当座預金を増やすのかそれとも当座借越を減らすのか。
答えは、

当座借越を減らして下さい

当座借越はあくまで一時的な銀行からの借入です。
お金が入ってきたらすぐに返しますよという契約なんですね。
したがいまして、

借越がある状態で入金 → まずは借越を消す

という作業をしましょう。
そして、余りがあれば当座預金にプラスしてあげればOKです。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
・ポイント

二勘定制では、当座預金の残高に注目!
一勘定制は、気にする必要なし!

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

3.おわりに

今回は当座預金についてみていきました。
当座預金=小切手ですので、小切手の論点がわからないとなかなか厳しくなります。
今回の記事と合わせて、現金に関するところも確認しておいて下さい。

簿記上の現金は通常の現金と範囲が異なります