今回は「小口現金」についてです。
はりきっていきましょう!

1.小口現金の概要

日常頻繁に発生する細かい支出を、小切手を使って支払うのはあまりに面倒です。
そもそも、これらの代金を小切手で払うことすらできないケースも多々あります。

そこで、これらの少額な支払いに備えるため、
用度係(現金を管理する係)に若干の現金を渡しておき、
何かあればこれを使って代金を支払います。

この用度係に渡しておく現金のことを「小口現金」と言います

用度係に小口現金を渡す場合、

「定額資金前渡制度(以下、「インプレストシステム」とします)」
「臨時補給制度」

の2つがあります。

このうち、臨時補給制度につきましては実務上も試験上もほとんど使われないことから、
ここではインプレストシステムについてのみ説明していきます。

2.インプレストシステムの概要

インプレストシステムは、一定期間の必要経費見積額を定額支給額として支給し、
この期間末に実際支払額を報告してもらいます。
そして報告を受けた後に、再度、定額まで資金を補給します。

簡単に言いますと、次のようになります。

(1)定額資金を決める
(2)一定期間(1カ月とか)末に用度係が経理に報告
(3)報告された金額(使った金額)を補給→定額資金に戻る

例題とともにみていきましょう。

例題)
6/1:A商店はインプレストシステム(定額資金:1,000)を採用することとし、
用度係に1,000の小切手を振り出した。

(小口現金)1,000 (当座預金)1,000

小口現金を受取った時は「小口現金勘定(資産)」を使用します。

   
以下は、用度係が全て小口現金で支払ったものである。

6/3:電話代100
6/10:ボールペン代30
6/15:切手代50
6/22:電気代320
6/28:新聞代80
6/29:タクシー代150

(仕訳なし)

用度係の報告を受けるまでは、仕訳はしません
報告されなければわからないよってことですね。

6/30:用度係は、6月分小口現金の内訳を報告した。

6/3(通信費)100    (小口現金)100
6/10(消耗品費)30      (小口現金)30
6/15(通信費)50        (小口現金)50
6/22(光熱費)320       (小口現金)320
6/28(図書費)80        (小口現金)80
6/29(交通費)150       (小口現金)150

勘定科目については、以下を参考にして下さい。
基本的には、「近い科目」を選んで頂ければOKです。
問題文の指示に従いましょう。

通信費・・・電話代、郵便代、インターネット代など
消耗品費・・・ボールペン、コピー用紙など
光熱費・・・電気、ガス、水道
図書費・・・本、新聞など
交通費・・・電車、バス、タクシーなど
雑費・・・上記以外のもの

7/1:7月分の小口現金を小切手で受け取った

(小口現金)730  (当座預金)730

使った分をそのまま補給すれば、また残高が定額資金1,000になりますね。

3.小口現金の極意

小口現金のポイントは、以下の3点です。

(1)定額資金はいくらか?
(2)何の項目に小口現金を使ったか?

これだけ把握しておけば、OKです。
あとは、仕訳をするだけですよ!

3.おわりに

今回は小口現金について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。

小口現金は、「小口現金出納帳」での出題が多いですが、
内容は今見たものと何も変わりません。

基本的なことさえ覚えておけば、簡単に解けますので、
ぜひ基本をしっかりと覚えておいて下さいね。