1.仕訳とは

簿記は仕訳に始まり、仕訳に終わるといわれています。
これは3級でも2級でも1級でも同じです。

簿記をやるからには仕訳ができなければ話になりません。
逆にいいますと、仕訳を切ることができれば簿記なんてあとはただの集計だけなんです。

結構、これをわかっていらっしゃらない方が多く見受けられます。
とにかく、仕訳仕訳仕訳。
テクニック云々よりも仕訳とはどんなものなのかを考えることから始めましょう。

仕訳は下記の手順で行います。

(1)勘定科目を決定
(2)勘定科目に準じて、借方又は貸方に振り分け
(3)金額を付与
(4)貸借の一致を確認

金額は基本的に与えられている(変形させることもありますが)し、
勘定科目は覚えるだけです。
よって、大事なのは(4)です。

貸借を一致させなければ、その先にある貸借対照表も損益計算書も合いません。
この「貸借一致の原則」をしっかりと頭に入れておいて下さいね。

・ポイント
 仕訳を切った場合には、「必ず」貸借の一致を確認する!

 

2.仕訳の極意

ここで、仕訳の極意を紹介します。

仕訳は、
わかるものから書いていく
ことを心がけましょう。
わからないものがあるからどうにもならない・・・ではなくて、
「これはわかるからこれを書いてしまおう!」という心がけを忘れないで下さいね。

それでは、以下の例題と共にやっていきましょう。

例題)
A商店は、商品330を仕入れ代金は130を現金で支払い、
残額のうち150をB商店振出の小切手で支払い、残額は掛けとした。(三分法)

それでは、わかるものからやっていきましょう。
簡単なのは、「商品330を仕入れ」「代金は130を現金で支払い」ですね。

(仕 入) 330  (現 金)130

はい、ここまでは埋まりました。

ここで、小切手の論点があります。
B商店振出の小切手・・・自分はA商店ですから・・・??
よくわからない、どうしよう・・・

わかるものから書きましょう!

ということで、小切手については勘定科目がよくわかりませんが、
金額はわかっていますよね。
そして、残額の掛けもわかります。

これをやってしまいましょう。

(仕入) 330  (現 金)130
(???)150
(買掛金)50 → 330-(130+150)=50

わからない勘定科目をとりあえず空白にしておいて、金額を埋めます。
そうすることによって買掛金の金額もわかるようになりましたね。
あとは、勘定科目を考えるだけです。

他人振出の小切手で支払い=現金支払い
となりますので、???に科目を入れましょう。

(仕入) 330  (現 金)130
(現 金)150
(買掛金)50

最後、貸方に現金が2つかぶっていますので、これを合算します。
(仕入) 330  (現 金)280
(買掛金)50

はい、これで終了です。
難しそうな問題でしたが、1個ずつひも解いていけば簡単でしたね。
私が確認したところ、このやり方を書いてある書籍は一切ありません。
おそらく、「このくらいわかるでしょ」と作者は思われているのかも知れません。

しかし、これができている方はごくごく少数です。
しっかりとマスターしましょう!

・ポイント
 仕訳はわかるものから順番に書いていき、最後、貸借一致を確認する!