固定資産 日商3級の記事一覧

固定資産の仕訳問題/税理士が教える簿記テクニック

こんにちは、KENです。

簿記の上達方法はなんといっても「問題を解くこと」です。
問題を解いた分だけ理解度も上がりますので、ぜひ解いて下さいね。
ただし、闇雲に解くのではなく、

内容を理解してから解く

ことを忘れないで下さい。
ですので、内容を理解していない場合には、前回のメルマガを確認してから解いて下さいね。

~問題~
1.A商店は100,000の土地を購入し、代金は月末に支払うこととした。なお、不動産会社への手数料1,500は現金で支払った。

2.A商店は上記1で購入した土地を110,000で売却し、代金は月末に受け取ることとした。なお、不動産会社への手数料1,500は現金で支払った。

3.上記2で売却価格が98,000だった場合。

~解答~
1.A商店は100,000の土地を購入し、代金は月末に支払うこととした。なお、不動産会社への手数料1,500は現金で支払った。

(土地)101,500  (未払金)100,000
           (現金)1,500

購入時の付随費用は、取得価額に算入します。
また、代金は商品売買以外の未払いですので、「未払金」勘定です。

2.A商店は上記1で購入した土地を110,000で売却し、代金は月末に受け取ることとした。なお、不動産会社への手数料1,500は現金で支払った。

(未収金)110,000  (土地)101,500
(土地売却益)8,500
(支払手数料)1,500 (現金)1,500

悩んだ方が多かったのではないでしょうか。
不動産会社への手数料は、「支払手数料」勘定を使用します。
取得価額に算入云々は購入時の話です。
そちらが特例なんですね。
基本的に、手数料を払ったら支払手数料勘定と覚えておきましょう。

3.上記2で売却価格が98,000だった場合。

(未収金)98,000  (土地)101,500
(土地売却損)21,500
(支払手数料)1,500 (現金)1,500

上記2が解ければ簡単ですね。
売却損益は、「いくらのモノをいくらで売ったのか?」から導き出せばOKです。

2013年06月27日(木)|仕訳問題, 日商3級の内容及び解説

固定資産を購入した場合の仕訳方法は?/税理士が教える簿記テクニック

こんにちは、KENです。

今回は「固定資産」についてです。

1.固定資産の概要

日商3級で学習する固定資産は、一般的に「有形固定資産」と呼ばれるものです。
すなわち、

1年以上使用する資産で形があり結構値段が張るもの

のことを指します。
日商3級で学習する有形固定資産の勘定科目は次の通りになります。

建物:家、ビル、倉庫など
車両(又は車両運搬具):車、バイクなど
備品(又は器具備品):パソコン、机、椅子など
機械(又は機械装置):商品製造用の機械など
土地:建物の敷地など

勘定科目と中身は大体一致するかと思いますが、注意するのは「備品」です。
備品は「備える品」ですので、「置いて使うもの」だと思って下さい。
ホワイトボードなども置いて使いますので備品ですね。

また、有形固定資産を購入した場合に手数料等の付随費用が発生することがあります。
この付随費用は、全て取得価額に算入します。
仕入の際に発生した付随費用を仕入に加算したのと同じ理屈ですね。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
・ポイント

有形固定資産の取得価額=購入価格+付随費用

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

2.固定資産の極意

試験上で固定資産の論点と言いますと、取得価額算定と売却の論点になります。
この売却ですが、

分記法と同じ考え方

をすればOKです。
(分記法を忘れてしまった方は、メルマガを読み直しておいて下さい^^)

例1)売却益がある場合
A商店は購入価格8,000、手数料100で購入した土地を8,500で売却し、
代金は月末に受け取ることとした。

(未収金)8,500 (土地)8,100
(土地売却益)400

取得価額は、購入価格+付随費用ですので8,100になります。
そして、8,100の土地を8,500で売ったので、8,500-8,100=400が益になります。
売却して利益が出たので、「土地売却益(又は固定資産売却益)」勘定を使用します。

また、代金は未収とありますので売掛金としてしまった方もいるかも知れませんが、
商品売買以外の取引による未収ですので、「未収金」勘定を使用します。

例2)売却損がある場合
上記例1で、売却価格が7,500だった場合。

(未収金)7,500 (土地)8,100
(土地売却損)600

8,100の土地を7,500で売ったので、8,100-7,500=600が損になります。
売却して損が出たので「土地売却損(又は固定資産売却損)」勘定を使用します。

3.おわりに

今回は「固定資産」について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。
固定資産の取得は仕入と同じ考え方で、売却は分記法と同じ考え方です。
かなりとっつき易かったのではなかなと思います。

 

2013年06月24日(月)|日商3級の内容及び解説, 資産関係

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