小口現金 仕訳の記事一覧

小口現金の練習問題

簿記の上達方法はなんといっても「問題を解くこと」です。
問題を解いた分だけ理解度も上がりますので、ぜひ解いて下さいね。

ただし、闇雲に解くのではなく、

内容を理解してから解く

ことを忘れないで下さい。
ですので、内容を理解していない場合には、該当する記事を確認してから解いて下さいね。

~問題~

次の項目はどのような勘定科目になるか答えなさい。

1.タクシー代
2.ティッシュ代
3.切手代
4.電話代
5.水道代
6.伝票代
7.郵便はがき代
8.本代
9.インターネット代
10.バス代

~解答~

1.タクシー代

交通費

2.ティッシュ代

消耗品費(又は雑費)

3.切手代

通信費

4.電話代

通信費

5.水道代

光熱費(又は水道光熱費)

6.伝票代

消耗品費(又は雑費)

7.郵便はがき代

通信費

8.本代

図書費(又は図書新聞費、雑費)

9.インターネット代

通信費

10.バス代

交通費

カッコ書きについては、とりあえず無視してもOKです。
この項目はこの科目なんだな~と何となくわかっていれば大丈夫ですよ!

2013年03月23日(土)|仕訳問題

小口現金は支払いの勘定科目がポイント

今回は「小口現金」についてです。
はりきっていきましょう!

1.小口現金の概要

日常頻繁に発生する細かい支出を、小切手を使って支払うのはあまりに面倒です。
そもそも、これらの代金を小切手で払うことすらできないケースも多々あります。

そこで、これらの少額な支払いに備えるため、
用度係(現金を管理する係)に若干の現金を渡しておき、
何かあればこれを使って代金を支払います。

この用度係に渡しておく現金のことを「小口現金」と言います。

用度係に小口現金を渡す場合、

「定額資金前渡制度(以下、「インプレストシステム」とします)」
「臨時補給制度」

の2つがあります。

このうち、臨時補給制度につきましては実務上も試験上もほとんど使われないことから、
ここではインプレストシステムについてのみ説明していきます。

2.インプレストシステムの概要

インプレストシステムは、一定期間の必要経費見積額を定額支給額として支給し、
この期間末に実際支払額を報告してもらいます。
そして報告を受けた後に、再度、定額まで資金を補給します。

簡単に言いますと、次のようになります。

(1)定額資金を決める
(2)一定期間(1カ月とか)末に用度係が経理に報告
(3)報告された金額(使った金額)を補給→定額資金に戻る

例題とともにみていきましょう。

例題)
6/1:A商店はインプレストシステム(定額資金:1,000)を採用することとし、
用度係に1,000の小切手を振り出した。

(小口現金)1,000 (当座預金)1,000

小口現金を受取った時は「小口現金勘定(資産)」を使用します。

   
以下は、用度係が全て小口現金で支払ったものである。

6/3:電話代100
6/10:ボールペン代30
6/15:切手代50
6/22:電気代320
6/28:新聞代80
6/29:タクシー代150

(仕訳なし)

用度係の報告を受けるまでは、仕訳はしません。
報告されなければわからないよってことですね。

6/30:用度係は、6月分小口現金の内訳を報告した。

6/3(通信費)100    (小口現金)100
6/10(消耗品費)30      (小口現金)30
6/15(通信費)50        (小口現金)50
6/22(光熱費)320       (小口現金)320
6/28(図書費)80        (小口現金)80
6/29(交通費)150       (小口現金)150

勘定科目については、以下を参考にして下さい。
基本的には、「近い科目」を選んで頂ければOKです。
問題文の指示に従いましょう。

通信費・・・電話代、郵便代、インターネット代など
消耗品費・・・ボールペン、コピー用紙など
光熱費・・・電気、ガス、水道
図書費・・・本、新聞など
交通費・・・電車、バス、タクシーなど
雑費・・・上記以外のもの

7/1:7月分の小口現金を小切手で受け取った

(小口現金)730  (当座預金)730

使った分をそのまま補給すれば、また残高が定額資金1,000になりますね。

3.小口現金の極意

小口現金のポイントは、以下の3点です。

(1)定額資金はいくらか?
(2)何の項目に小口現金を使ったか?

これだけ把握しておけば、OKです。
あとは、仕訳をするだけですよ!

3.おわりに

今回は小口現金について見ていきましたが、いかがでしたでしょうか。

小口現金は、「小口現金出納帳」での出題が多いですが、
内容は今見たものと何も変わりません。

基本的なことさえ覚えておけば、簡単に解けますので、
ぜひ基本をしっかりと覚えておいて下さいね。

2013年03月22日(金)|日商3級の内容及び解説, 資産関係

サイト内検索はこちらからどうぞ

カテゴリー

  • コラム
  • ブログのコンセプト
  • 仕訳問題
  • 仮勘定
  • 会計や税務のお話
  • 掛取引とは
  • 日商3級の内容及び解説
  • 税理士試験
  • 簿記と会計学
  • 簿記の基礎の基礎
  • 簿記テクニック
  • 簿記検定の概要
  • 自己紹介
  • 負債関係
  • 費用
  • 資産関係

タグ

一部現金取引 簿記 一部現金取引 日商3級 修正仕訳 簿記 修正仕訳 日商3級 債券の売却 簿記 債券の売却 日商3級 先入先出法 簿記 先入先出法 日商3級 商品 決算整理 仕訳 商品 決算整理 簿記 商品 決算整理 日商3級 固定資産 簿記 固定資産 日商3級 売上原価 決算整理 簿記 売上原価 決算整理 日商3級 売買目的有価証券 簿記 売買目的有価証券 日商3級 小口現金 仕訳 引出金 決算整理 簿記 引出金 決算整理 日商3級 日商簿記 概要 日商簿記検定 概要 日商簿記検定 試験科目 日商3級 合格 有価証券の売却 簿記 有価証券の売却 日商3級 移動平均法 簿記 移動平均法 日商3級 税理士 会計士 税理士 会計士 どちらが上か 税理士試験 公認会計士試験 税理士試験 短期合格 簿記 仕訳 簿記 仕訳 やり方 簿記 仕訳 簡単 簿記 会計学 簿記 勉強の仕方 簿記 概要 簿記とは 簿記と会計学 簿記検定 合格 簿記検定 解説 簿記3級 決算整理 5伝票制 簿記 5伝票制 日商3級

アーカイブ

  • 2015年3月 (1)
  • 2014年12月 (1)
  • 2014年11月 (1)
  • 2014年8月 (1)
  • 2014年1月 (5)
  • 2013年12月 (10)
  • 2013年11月 (10)
  • 2013年10月 (9)
  • 2013年9月 (5)
  • 2013年8月 (8)
  • 2013年7月 (10)
  • 2013年6月 (12)
  • 2013年5月 (14)
  • 2013年4月 (14)
  • 2013年3月 (20)
  • 2013年2月 (7)

最近の投稿

  • 税理士試験官報合格者の特徴は理論暗記にあった?
  • 平成26年度(第64回)税理士試験の結果について思うこと
  • 税理士試験の結果発表が近づいてきました
  • 平成26年度税理士試験が終わって
  • 【仕訳問題】貸倒引当金の決算整理

メタ情報

  • 登録
  • ログイン
  1. 簿記検定に合格して会計人になろう
  2. 小口現金 仕訳の記事一覧

簿記検定に合格して会計人になろう

元簿記講師の税理士KENが伝える簿記の学習メソッドや簿記活用術
  • 日商3級の内容及び解説
  • 仕訳問題
  • 税理士試験
  • サイトマップ

アーカイブ

  • 2015年3月
  • 2014年12月
  • 2014年11月
  • 2014年8月
  • 2014年1月
  • 2013年12月
  • 2013年11月
  • 2013年10月
  • 2013年9月
  • 2013年8月
  • 2013年7月
  • 2013年6月
  • 2013年5月
  • 2013年4月
  • 2013年3月
  • 2013年2月

メタ情報

  • 登録
  • ログイン
  • 投稿の RSS
  • コメントの RSS
  • WordPress.org

最近の投稿

  • 税理士試験官報合格者の特徴は理論暗記にあった?
  • 平成26年度(第64回)税理士試験の結果について思うこと
  • 税理士試験の結果発表が近づいてきました
  • 平成26年度税理士試験が終わって
  • 【仕訳問題】貸倒引当金の決算整理

経理実務でお悩みの場合はコチラ
勘定科目大百科


アンチエイジング興味あり

Copyright ©2023 簿記検定に合格して会計人になろう All Rights Reserved.

[↑]このページの先頭へ